講習会
for 塾生
✔︎募集中
5/15(木)、5/22(木)18:15-20:15
回数:全4コマ(1日2コマx2日間)
形式:対面(AICラウンジ)
主催:AIC
締切:5/13(火)12時
今話題の生成AI。その仕組みを「なんとなく使っている」から「なるほど、そういうことか!」に変えてみませんか?
この講習会では、急速に進化している生成AIの技術について、仕組みや理論の概要をわかりやすく学びます。たとえば、AIが学んでいる「分布」って一体何なのか、それがわかるとどうして文章や画像を“それっぽく”作れるのか――そんな疑問を、難しい数式に頼らず、直感的に理解できる内容になっています。
実際にGPT-3や画像生成AIの構造をのぞいてみながら、AI分野で広く使われている基本的な考え方を一緒に学んでいきます。
「仕組みをきちんと知った上で、生成AIをもっと活用したい」
「でも、自分でコードを書くのはちょっとハードルが高い…」
そんな方にぴったりの講座です。
ノーコードで学べるので、AIの世界に初めて触れる方も安心してご参加いただけます。理論と実例のバランスを大切にした、やさしくて面白い“AIの入口”として、ぜひ体験してみてください。
対面(日吉 協生館2階 AICラウンジ)
※録画およびオンライン配信の予定はありません。
塾生(学部・学年不問)および教職員
※AI・プログラミングに興味がある方なら、文理問わず受講可能です。特別な知識・スキルは不要。
※共通テストより難しい数式は扱いません。動作のサンプルとしてプログラムを見せますが、特に前提知識は必要ありません。
村松 亮(環境情報学部)
2023年度『機械学習上級講座』
2024年度『生成AI理論と実装』・『深層学習を用いた音響信号処理』 講師
2020年より深層学習を用いた音響信号処理に関して研究活動を開始。
現在は自身の事業、一般企業等にて深層学習に関する研究を行う。
RegeneronISEF2022日本代表、文部科学大臣特別表彰等。
1日目 5月15日(木)
第1回 | 18:15-19:15 | 「思考実験:完璧なプロンプト」を行ってみよう。あなたが欲しい画像のイメージがあったとして、それを完璧にAIに生成させるためのプロンプト(指示文)はどうなるだろうか。それを通じて、確率分布と生成の世界観を掴む。今までのAIと生成AIの違い、主な生成AI、簡単な確率や乱数生成について確認したのち、早速理論を考える。まずいろいろな簡単なデータについて分布を確認する。それらについて、条件を課した際の事後分布を見ていくことで、プロンプトの意義を確認していく。最終的に、低次元データを正規分布から生成し、「生成をするには分布を知る必要がある」ことの確認へ帰着していきたい。 |
第2回 | 19:15-20:15 | 「猫」、「犬」、「AIC」という単語があった時、「猫」と「犬」は比較的単語として近いとイメージが湧くだろう。さて、単語の近さとは定量的にどう評価できるだろうか。それを考えることで、単語の分布というものが見えてくる。すなわち、生成への道筋が見えてくることに他ならない。まずは、徹底的に「分布仮説」というものと向き合っていく。単語の出現頻度と文脈について考え、良い単語のベクトル表現に頑張って辿り着いていきたい。ここまで来れば、トークンの埋め込みという概念がスッと理解できるはずである。 |
2日目 5月22日(木)
第3回 | 18:15-19:15 | 文脈を元に生成を行う。AIは文章を丸ごと生成しているだろうか?いや、ステップ毎に見れば、次の単語を予測しているに過ぎない。Transformer、ひいてはAttentionというものは何をしているのだろうか。文章の中で、結びつきが強い単語はどれだろうか?それがわかるとどう役立つだろうか?我々でGPT-3を完成させよう。そして画像である。コンピュータ上における)画像とはどのようなデータなのか見ていきたい。手描き文字データセットmnistを通じて、その行列表現を確認する。 |
第4回 | 19:15-20:15 | 画像分類AIを通してそのAI的な取り扱いを考えたい。論理回路の単純パーセプトロンによる近似で遊んでみよう。この大規模化によって、とあるベクトル(テンソル)を入力に取り、出力する、ある種関数のような取り扱いについてそのイメージを掴む。ここまで来れば、画像分類AIはすぐそこである。最終的に、VAEというモデルについて考えたい。なぜ、エンコーダ-デコーダという形式なのだろうか。その答えは、エンコーダの出力分布について、ラベル毎に確認すると見えてくるだろう。 |
PC(windows, macその他linuxなど問わず)