活動報告
イベント
2025.04.28 written by AIC企業企画
株式会社Tooと慶應AICは共同で、2025年3月4日、11日、25日の3日間にわたり、「AIを活用した社会課題解決のためのビジネスコンテスト」を実施しました。本コンテストには15人(5チーム)が参加し、各チームがAIを活用して社会課題を解決するビジネスプランを検討・提案しました。
今回のテーマは「AIを用いて日本の社会課題を解決する」。このテーマ設定には、社会課題の本質的な解決を目指す視点を持ちながら、あえて対象を日本に絞ることで、参加者がより身近でリアルな問題意識を持ち、具体的な課題と向き合えるようにした意図があります。また、今後あらゆる分野においてAI活用が必要不可欠となる中、学生が実践的な思考力と応用力を身に付ける機会とすることも目的としました。
イベントの様子
【Too様による講義(3月4日)】
株式会社Too Digital Marketplace代表取締役社長および株式会社クリプトリエ代表取締役CEOの手塚康夫様より、起業に必要なアイデアの立案方法、組織マネジメント、資金調達、経営現場でのリアルな課題、そしてモチベーションの維持方法など、ご自身の豊富な経験に基づく貴重なお話をしていただきました。
また、株式会社Too取締役の石井淳一様には、マーケティングの基礎理論に加え、テクノロジーの活用方法や、AIをマーケティングおよびビジネスに応用した具体的な事例についてご講演いただきました。
その後、チームに分かれ、AIを用いた社会課題解決のアイデア創出に向けたフリーディスカッションを行いました。
【中間発表(3月11日)】
チームごとに中間発表を行いました。
各チームは、まず社会課題を定義し、AIを用いてその課題を解決するための具体的なアイデアや実現に向けた戦略を発表し、その後質疑応答を行いました。
手塚様と石井様からの全体講評では、「ペルソナ設定や課題の具体化が重要である」、「さらにAIの実用性を前提に、どのように課題を解決するのか具体的に示すことが重要」というフィードバックを受けました。
【最終発表(3月25日)】
最終発表では、各チームが約1か月間の議論と準備を経て、AIを活用した社会課題解決のビジネスアイデアを5分間のプレゼンテーションにまとめました。
中間発表で得た講師陣からのフィードバックを反映し、ペルソナ設定や市場性、具体的な課題解決策がブラッシュアップされました。
発表後に審査員から、それぞれのアイデアの実現可能性や市場規模、そしてAIの活用方法について鋭い質問が飛び、活発な質疑応答が行われました。
最後に、審査員から全体講評があり、「どのチームも社会的インパクトと実現可能性に優れていた点は評価できる」とのフィードバックをいただきました。
審査結果は以下の通りです。
審査結果
テーマ「ネガティブフィルターアプリ」
テーマ「UNDISCOVERED JAPAN ~穴場紹介AI旅行計画アプリ~」
テーマ「SANSAKU ~京都の混雑回避迂回ルート検索サービス~」
参加者のコメント
・ビジネスのアイデアを創出することについて具体的に学ぶことができ、とても有意義な経験となった。
・いろんな視点からのフィードバックを受けることができ、面白かった。
謝辞
株式会社Tooの取締役の石井淳一様、株式会社Too Digital Marketplace 代表取締役社長、株式会社クリプトリエ代表取締役の手塚康夫様をはじめ、本イベント開催にあたり多大なるサポートをいただいた皆様に感謝申し上げます。
慶應AIC 副代表:泰岡 顕治、特任教授:小林 真里、AIC オフィス:河野 文雄
AIC 運営学生:安島 芽生、關 琥太郎