活動報告

イベント

2021年度 UIPATH×AICコラボアイデアソン・ハッカソン 活動報告

2021.12.18  written by 

2021年10/15(金)より毎週金曜18:15~19:45にかけて4週間、最終発表を11/16(火)として、

慶應AICとUiPathがコラボしたコンテスト『UiPathによる自動化開発コンテスト』、『UiPathを利用した自動化アイデア創出アイデアソン』を開催いたしました。

参加者からのコメント

・消費者から見て面白い物を作ることができたと思います!

・アイデアソンを通して、UiPathによる自動化について、発見と発想を繰り返すことができて楽しかったです。

・ディスカッションの進め方がよくできたと思う。初心者だったが、調べていくことで自動化に詳しくなれた。

・このコンテストを通して、ウェアラブルデバイスにもついて調べたり、まとめたりすることで成長できた。

イベントでは、UiPath社員の方のフォローをいただきながら、UiPathの提供するUiPathStudioを用いて、実際に自動化ワークフローを参加者に作っていただき、その内容を競うハッカソン形式のコンテストと、同じくUiPath社員の方のフォローをいただきながら自動化を創出するアイデアを競うアイデアソン形式のコンテストを実施いたしました。

ハッカソンでは各個人のワークフローの出来を競い、アイデアソンでは、2グループに分かれ、それぞれのアイデアの出来を競いました。本コンテストではメンターの鈴木龍彦様や竹内奏人様、多くのUiPath社員の方にフォローをしていただくことで、参加者の皆様にワークフローを短期間で仕上げていただくことが出来ました。

コンテスト成績

アイデアソン

優勝:チーム1

概要:今の世界は情報にあふれている。しかし、そこからほしい情報を選ぶのは手間がかかる。そこで、バズっている情報を手軽に収集したいと考えた。TwitterやYouTube の再生数を評価し、評価されている投稿を見つける。次に、機械学習を用いて、テキストデータから重複している内容を判定して除外することで、バズったもののリストを作成する。さらに、補助的に人間が評価を行うことで、バズリストを作成する。さらに、マップなどのアプリと連携してユーザーに使いやすくする。

評価者コメント

自動化による効率化・作業の短縮という観点ではなく、足し算的な価値の創造を学生らしい視点で取り組んだ点は新たな切り口として将来性がある。

発表内容はビジネス化できるくらい良い内容。実用化を待っている。

学生らしい視点で、様々な意見が出た内容をうまくまとめられていて良かった。UiPathの製品に関しても良く調べられていて、実現性の評価がよくできていた。

チーム2

よりよい生活のためには、健康管理が重要。ウェアラブルデバイスを用いて健康管理システムを作成することで、人々のQOLを向上させる。

もともとデータは病院では収集できていたが、常に計測・利用することはできなかった。そこで、ウェアラブルデバイスを用いてデータを常に収集し、UiPathを用いてデータを処理する。それにより、病気の早期発見をしたり、病気の予防ができるようになる。

評価者コメント

社会のためになる、志の高いディープな議論を初期から行っていてよかった。

UiPathのできることが意識されていた。

医学部の方に専門的な内容について確認できていてよかった。

ウェアラブルデバイスで収集したデータの使い道はあるか?という質問が出たが、企業の健康診断などにもデータは転用できる。また、緊急時のデータ提供もできる。

ハッカソン

WF(ワークフロー)の実装・品質賞

理工学部・理工学研究科 学部3年  大道浩志さん 『​就活支援 RPA』

3年生になって、就活をするようになった。勿論自分の頭で考えなければいけないが、就活は余りにも情報が膨大すぎて、情報の収集が大変で自動化したい部分が多かったため、自動化をしようと考えた。具体的には調査したい企業名を入力し、就活サイトで検索をかける。そして、 スクレイプで収集したデータから欲しい情報を選択し、見やすい形にまとめる。

もう少し頑張りたかった点としては、人間の操作が必要な部分があり、就活サイトでのデータ選択などを全自動化できなかったことである。

評価者コメント

就活支援ということだったが、就活以外にも、企業の営業活動など他の場面でも使用できるワークフローであるため、汎用性が高い。

理工学部・理工学研究科 修士課程 四ノ宮康さん『実験データのインポート及びデータ整理の自動化​』

研究室で実験をしたときのデータを自動で整理してくれるワークフローを作成した。大変だった点は、実験データが特殊だったことと、実験でしか使わないようなマイナーなソフトウェアを使用していたことであるが、創意工夫を凝らして、自動化できるようにした。

評価者コメント

オブジェクト認識が利用できないソフトだったが、創意工夫して自動化を成功したことは素晴らしいことである。ワークフローからも創意工夫の跡が見られるし、取り組む中で実際に質問の様子なども聞いていたが、よく頑張っていた。学生がデータを収集している時間はもったいないので、研究室においても、RPAが流行してくれればいいなと思う。

AI連携賞

理工学部1年 柏木力哉さん『映画レビューの感情分析』

UiPathを利用してデータを収集できるという点とAIの自然言語処理をできる分析力を掛け合わせて自動化のワークフローを作成した。映画の口コミサイトから映画のレビューを取得し、その感想がネガティブかポジティブかということをAIで分析し、そのレビューが感情的にどのくらい信頼できるのかをCSVデータに自動でまとめることができた。

評価者コメント

UiPathではRPAの次なる段階として、AIとRPAを組み合わせた高度な自動化を推進している。今回、人の感情に目を向けてワークフローの作成に取り組んだことは、UiPathの理念にも、合致している。

時間が少ない中、AI連携を取り込んだ高度なワークフローを作っていて、すごいと思う。ビジネスに利用できるのではないかというくらいの品質である。

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発表後にUiPath社員の方々、慶應AIC関係者、塾生など表彰式に参加した全員で集合写真を撮影しました。

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本イベントで扱ったUiPathのRPAやAIを活用した自動化技術は、身近に潜んでいる作業のムリ・ムダをなくす技術として、近年注目を集めている分野です。今回のイベントでは、研究や就活など学生に身近な物から、感情分析やバズリスト、医療分野など、実社会に応用できそうな発想まで多岐に渡るアイデアが参加学生から出てきました。このように実際に一から自動化のワークフローを作ることは大変貴重な経験となりました。

コンテストの企画・運営をして下さった皆様、学業と両立しながら最後までコンテストに参加して下さった参加者の皆様ありがとうございました!!

謝辞

UiPath株式会社の梶尾大輔様、夏目健様をはじめ、社員の皆様の多大なサポートに心から感謝いたします。

慶應AIC コーディネータ

矢向高弘・石川繁樹・伊藤浩之・伊川ひづる・竹迫真由子

運営学生

加地健・津川幹尚・柏木萌美・吉田大洋

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