活動報告
Event
イベント
2025.03.14 written by
2025年3月12日、第3回「AICキャリアラボ」が開催されました。
本イベントでは、学生が将来的なキャリアを考える機会として、AIビジネスの最新動向や就職活動のトレンドに関する講演を実施しました。また、各業界で活躍する慶應義塾大学出身のOB・OGをお迎えし、彼らの経験や知見を共有する座談会を開催しました。
最初に、ビズリーチキャンパスの立ち上げを手がけた竹中氏が登壇し、ご自身のキャリアの変遷とそれに伴う価値観の変遷を語られました。
竹中氏は、パナソニック入社後、医療・介護向けのサービスロボットの開発に携わり、その技術を活かした美容室向けのトータルビューティソリューションを手がける中で、「体験」という価値が大切であると考えるようになりました。
その後、パナソニックのリクルーターを経て採用担当者となり、優秀人材の確保に取り組む中で、「就職活動をいかにエンターテイメント化するか」ということに強い関心を寄せるようになりました。2016年にパナソニックを退職後、体験価値をアップデートする会社(株式会社GLROWS)を設立しました。ちょうどその頃、ビズリーチの創業者である南氏との出会いもあり、自身の会社を経営する傍ら、「ビズリーチキャンパス」の立ち上げにも携わりました。現在も、「ビズリーチキャンパス」のトータルプロデュースと、自身の会社の体験デザインを通じて、就職活動を行う学生に、「体験」と「エンターテイメント」という新しい形を提供し続けています。
今回の講演では、竹中氏が「メーカー業界の現在と今後の可能性」について語りました。「近年、メーカーは下火であると言われるが、それは本当なのか?」というテーマを掲げ、竹中氏自身がメーカー出身という経験を踏まえながら、製造業全体の動向について説明しました。
例えば、自動車業界では、従来のガソリン車メーカーが電気自動車(EV)へのシフトを進める中、バッテリー技術やモーターの開発を手掛けるメーカーが注目を集めています。しかし、EVの普及には充電インフラの整備が不可欠であり、現状ではまだ不十分です。また、発展途上国では今後もガソリン車の需要が続くと考えられ、ガソリン車市場は依然として存在すると指摘しました。その上で、「製造業の未来が暗いとは言えない。時代の変化に応じた形で、新たな成長機会が生まれている」と指摘しました。
このように、竹中氏はメーカー業界の今後の展望について具体的な事例を交えながら、現状と未来の可能性を示しました。
次に、メーカーで活躍するO・BOGが登壇し、各人の就職活動経験や入社後のキャリアパスについて語りました。
トヨタ自動車に勤務するOBは、自動車の「知能化」という時代の潮流について説明しました。現在の自動車業界では、ソフトウェアの開発が重要な役割を担っており、技術革新を通じた差別化が進んでいることを強調しました。
SONYに勤務するOBは、「ユーザーが使いやすいモノづくり」をテーマに、自身の仕事のやりがいについて紹介しました。製品が身近なユーザーに届き、直接フィードバックを得られる環境が大きな魅力であり、仕事のやりがいに繋がっていると話しました。
また、Panasonicに勤務するOGは、幼少期からの興味がどのように現在のキャリアに繋がっているかを語りました。さらに、メーカーは製品開発にとどまらず、街全体を設計するような広範なプロジェクトにも関われる点が魅力であると説明しました。
登壇者たちは、それぞれの業界での経験を共有し、メーカーにおける多様なキャリアパスについて具体的な事例を交えながら語りました。
続いて行われたパネルディスカッションでは、OB・OGが就職活動やキャリア形成に関する質問に対して、自身の経験をもとにリアルな視点で回答しました。
「商社やコンサルと比べて給料はどうか?」という率直な質問に対しては、「商社やコンサルは激務であるため、時給換算すると意外と大きな差はないと思う」と説明しました。また、「なぜメーカーを選んだのか?」という問いには、「創業者の理念や社風への共感」「人とのつながりを重視した」といった回答がありました
さらに、電機メーカー同士の比較として、自由な社風のSONYと、より日本的な文化を持つPanasonicとの違いが話題に上がりました。配属に関しても議論があり、「入社時の希望が通りやすくなった」との意見がある一方で、「そのためには社内の構造をしっかり理解しておくことが重要」という指摘もありました。
このようにメーカー業界のリアルな実情やキャリア選択における判断基準について考えさせられる場となりました。
座談会では、参加者がメーカー業界で活躍するOB・OGに自由に質問を投げかける形式で進行しました。就職活動の進め方やキャリア選択の考え方に関する具体的なアドバイスが寄せられ、業界のリアルを知る貴重な機会となりました。
「資格や学生時代の経験はどれくらい重要か?」という質問に対しては、「数の多さではなく、そこに至る過程が大事」との意見が出されました。何かを達成するまでの取り組み方や考え方が、就職活動の中で大きなアピールポイントになることが強調されました。
また、収入とやりがいのバランスについての質問には、「思っているよりも拘束時間は長い。その分、好きなことを仕事にすれば楽しみながら働ける」との意見がありました。
さらに、企業の雰囲気や実際の働き方を知る方法についても議論があり、「説明会だけでは分からないことが多い。インターンやOB・OG訪問を活用し、現場のリアルな声を聞くことが大切」との意見が寄せられました。特に、企業文化や実際の働き方を知るためには、先輩社員との直接的な対話が有効であることが強調されました。
この座談会を通じて、メーカー業界のリアルな働き方や就職活動のポイントについて、多角的な視点から理解を深める貴重な機会となりました。
以上をもって、全3回のAICキャリアラボは終了となりました。