活動報告
イベント
2025.06.25 written by
本年度2度目となるAICキャリアラボを6月9日(月)に開催いたしました。今回のテーマも引き続き「コンサルティング業界」。前回好評だったことを受け、より多くの学生に学びの機会を提供すべく開催しました。イベントには4社をお招きし、企業紹介や座談会を通じて、学生が「コンサルの本質」に触れる貴重な機会となりました。
冒頭では前回同様、椎名先生より、コンサルティング業界の全体像や近年の市場成長、働き方の特徴、そして新卒・中途のキャリアパスの違いなどについてご説明いただきました。まず、コンサルティングの語源が「con(共に)+sedre(座る)」であることが紹介され、「クライアントと共に考え、解決に向けて伴走する」というコンサルティングの本質に触れ、コンサルタントが果たす役割や魅力について深く掘り下げられました。特に、「課題解決力」や「価値の共創」といったキーワードを軸に、コンサル業界が今後も成長産業であり続ける背景について説得力のある解説がありました。
INTLOOP株式会社(東條 様)
戦略コンサルファームでありながら、5万人を超えるフリーランスとのネットワークや、AIエージェント領域での新規事業など、既存の枠にとらわれない柔軟な取り組みを展開していること、中堅・中小企業への支援も含め、幅広い視野でコンサルティングを捉えているという説明がありました。
KPMGコンサルティング株式会社(池上 様)
「クライアントの健全な発展に貢献するとともに、ひとを大切にする」ことを理念とし、売上規模ではなく相手をリスペクトする企業文化が強調されました。慶應義塾大学卒であるご自身の学生時代のエピソードも交えながら、27万人を越える人員数でのグローバルな業務や選考プロセスついても詳細なお話を伺うことができました。
アビームコンサルティング株式会社(宇野 様/桑原 様)
「Build Beyond As One」をスローガンに、伴走者としての新たな顧客体験の創造を徹底する姿勢が紹介されました。特にその業務の幅広さや、AI Leapセクターにおけるテクノロジーとイノベーションの両立で社会貢献を目指すプロジェクトに、参加者の興味が集まりました。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社(福田 様/福岡 様)
官公庁や地方自治体への支援という実践的な議論を踏まえつつ、「AIは目的ではなく手段」「戦略と課題解決がコンサルの本質」といった核心的なメッセージが共有され、コンサルタントの存在意義についても伺うことができました。また、「時代が変われば、課題が変わり、求められるスキルも変化する」といった言葉には、変化を前提とするコンサルティング業の本質が凝縮されており、参加学生に強い印象を残しました。
イベント後半では、各企業の担当者と学生がじっくり対話できる座談会を実施しました。今回は前回よりも時間を延ばし、各テーブルで20分ずつのローテーション形式を導入。企業ごとの特色や実情を知ることができただけでなく、「普段の説明会では聞けないリアルな話を聞けた」「企業の方が本当に親身に答えてくれた」といった声が多数寄せられました。
中には「アイコンタクトや熱量が伝わってきた」といったコメントもあり、コンサル業界における相手を大切にする姿勢を感じ取った学生も多かったようです。各社のAIとの向き合い方や価値観の違いを比較できた点も評価されており、学生の満足度が非常に高いセクションとなりました。
コンサルティング業界をテーマとしたAICキャリアラボは、今回で2回目の開催となりました。学生からの関心が非常に高い業界であるからこそ、表層的な憧れやイメージにとどまりがちですが、今回のように実際に企業で働く方と直接話すことで、本質的な価値観に触れることができました。
今後もAICキャリアラボでは、学生が“本物の声”と出会い、自分自身の選択を深める機会を創出してまいります。ご登壇いただいた企業の皆様に、心より感謝申し上げます。