活動報告

イベント

2022年度 キオクシア × AIC コラボプログラム 活動報告

2022.12.22  written by 

2022年12月1日~12月22日の4週間にわたり慶應AICとキオクシアがコラボしたアイデアコンテストを実施しました。
 

イベントの概要

本イベントでは、学生が講義とグループワークを通して組合せ最適化問題について学び、身近な課題を当てはめて理解を深めていきました。また、イベントで学習した最適化問題と半導体製造について学ぶために、キオクシア四日市工場へ見学に行きました。

講義では、キオクシアが半導体製造における最適化問題に取り組んでいることをお話いただきました。また、最適化問題は企業活動だけではなく私たち学生の身の回りにも多く存在していることを教えていただきました。そして、最適化問題を設計するにあたって必要な3要素や解を導くための手法など技術的な部分まで幅広く解説していただきました。

グループワークでは、最適化問題をカレー作りという身近な題材で学習しました。条件や変数が多くなると問題が一気に難しくなることを体感しました。最終発表では、各グループで身近に存在する組合せ最適化問題を見つけて定式化を行いました。
 

発表内容の抜粋

Aグループ

テーマ:剣道で一本を取るための最適化

Bグループ

テーマ:医師のスケジューリングで医療の効率化

Cグループ

テーマ:ドッグホテルの散歩の最適化

Dグループ

テーマ:大学生のタスクを行う場所と時間の最適化

Eグループ

テーマ:医師のスケジューリングで医療の効率化

Gグループ

テーマ:大学での受講予定の立て方

参加者コメント

  • 組み合わせ最適化についてほとんど知らない状態での参加だったが、分かりやすく自分自身で考えるきっかけにもなり大変参考になった。(理工学部2年)
  • AIの製造現場での活用についてあまりイメージがわいていなかったが、わかってよかった。(理工学部2年)
  • 半導体の知識はなかったが、親しみを持てるくらいまでに知識が身についた。(医学部5年)
  • 理論と実務について、実践を通して学ぶことができたため、実社会における最適化問題への関心が高まった。(理工学部2年)
  • 違う専攻の方とグループワークができて、非常に新鮮だった。(理工学研究科博士課程)

     

社員様の総評

世の中で悩みが明確になっていること自体が少なく、それを明確にし解ける形にすることで最適化を行えるようになる。

6チーム全てがバラバラでバリエーションに富んだ最適化対象を選んでおり驚いた。
難しそうに思えたのは制約条件をどう設計するかという部分であったが、そういった部分に価値がある。今慶應で既にある研究などから着想を得て考えてみても面白かったかもしれない。

組み合わせ最適化は何かしらの目的関数を最大化させるということ。今回のチームは全てここを抑えており、興味深かった。

 

全体の写真




工場見学

最先端のメモリ製品の生産拠点であるキオクシア四日市工場を見学しました。メモリ製造の工程や製造装置などから収集したデータの活用など、工場で働かれている方から様々なことを教えていただきました。イベントで学習した組み合わせ最適化問題への取り組みが必要であることを、実際に工場で感じることができました。


 

謝辞

キオクシア株式会社の下山章様、伊藤剛様、 鳥井修様、 瀧日慎志様、 柄木田万平様、 山田寛之様、 黒沢英司様、四日市工場の皆様をはじめ、多くの皆様の多大なサポートに心から感謝いたします。

慶應AIC コーディネーター
矢向高弘、石川繁樹、小林真里

運営学生
土屋碧渡、堀地竜成

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