#02
未経験を「強み」に。AICで、挑戦者へ。
AIC Member
DXチーム
経済学部通信課程3年
DXチームは、学内でデジタル化したい事柄をチームと教員で考え、要件定義から開発、テストと運用までを一貫して行っています。
国内大手化粧品メーカーのグループ会社やアパレル系スタートアップにて、広告制作や動画ディレクション、販売・接客などの幅広い業務を経験したのち、リスキリングのために慶應義塾大学経済学部に入学。現在は学業と並行してAICのDXチームに所属し、イベント管理システムやメール配信システム、慶應義塾大学競走部と連携したスカウティングシステムなどの開発に取り組む。
私はDXチームの一員として、身の回りにある不便なことや課題点を、ITやプログラミングを使って仕組み化・自動化する取り組みをしています。

AICでは日々さまざまなイベントが行われています。参加者の方により快適にイベントを楽しんでもらえるよう、応募から参加までのプロセスをDXチーム全員で仕組み化しました。
私が主に取り組んだのはメール配信システムです。現在は、入場時にメールに記載されたQRコードをかざすだけで、入場と受付が完結するシステムになっています。
競走部の方が高校生を対象に行うスカウト活動を、より効率的に進めていくためのシステムをDXチームで開発しました。
他のメンバーが取り組んだスクレイピングのデータ収集システムに対して、私はAIを用いたフィルタリングのシステムを構築しました。
実際に競走部の方に完成品をお見せした時に、とても喜んでくださったのが印象的で、DXの仕事にやりがいを感じた瞬間でした。
人生を賭けて24歳という年齢で大学に入学したので、「絶対に今までの人生とは違うこと・関係ないこと・苦手かもしれないことを学びたい」という決意がありました。そのため、応募時には企業企画チームとDXチームの募集が同時にあったのですが、あえて自分の経歴とは遠く、まだ初学レベルだったプログラミングも用いるというDXチームで、新しいことを学ぶ道を選びました。結果的に自分の人生にプログラミングやDXという新しい道を開くことができたので、本当にいい決断だったと思います。

私はリスキリング目的で大学に入学しました。元々働いていた職場で、経営の判断が数字やデータでなく感覚に依存している状況に危機感を感じ、データに基づいた意思決定を体系的に学びたいと考えたからです。
経済学部の勉強だけでは物足りなく感じたため、AIC以外では、他大学で開講されているデータサイエンスやAI経営に関する講義を受講し、データ分析やAIを活用するビジネスの知見を学んできました。これはDXチームで働いて学んだ知見とリンクして、大いなる学びとなりました。自分が現役で大学に入っていたら、他大学の授業をオンラインで無料で受講できる時代ではなかったと思うし、AICという組織にも出会えなかったと思うので、学びのチャネルが増えたという意味で現役ではない今の時代に、学生になってよかったと思っています。
これから取り組む卒業論文では、男性育休取得が職場のジェンダー平等に与える影響について、これまで学んできた統計的手法を用いて分析する予定です。

士気の高い仲間が集まって無意識に切磋琢磨できることが、AICの大きな魅力だと思います。
私は2024年7月にDXチームに参画するまでは、ほんの少ししかプログラミングのコードが書けませんでした。ですが、今では新しい言語を使えるようになり、プログラミングに取り組む心理的障壁は一切なくなりました。これはAICに所属する優秀な仲間のおかげだと感じています。わからないことも聞けば必ずサポートしてくれる人がいる、新しいアイデアをくれる人もいる、あの人の後ろ姿を見て頑張ろうと思わせてくれる人もいる…。そんな環境だから、気づけば自分もいいアウトプットが出せるように成長できました。
また、学際的に学べるのも大きな魅力です。
私はAICでは少数派の経済学部所属ですが、経済学部では学べないことをAICで学んだあとに、それが経済学の勉強で活きることも、その逆もあります。特に文系の方は、自身の第二の軸を作るためにも、AICでいろいろな学びを得ることをお勧めしたいです。
私が近い将来に叶えたい目標は、AICのDXチームで学んだ知見を活かして、日本のさらなるDX化に貢献することです。
私はAICで身の回りのDX化に取り組んだことで、より規模の大きなDXプロジェクトに取り組んでみたいと思うようになりました。
日本はデジタル競争力ランキング(2024年版)でも67カ国中31位と決して高くはないレベルにあります。これは裏を返せば、これからDX化に取り組むチャンスがたくさんあるということです。
どのような職種で取り組むかは検討中ですが、この学生時代の学びを今後にしっかり活かしていきたいです。
他にも、リスキリングの良さを少しでも広めていきたいと思っています。
私は現役時代は家庭の事情で大学に通えませんでしたが、諦めきれず大学で学んだことで、これからの選択肢が大きく広がったと思っています。特に大学の学びだけではなく、AICなどを通じてITやAIについて学べたことは大きな財産です。
