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人間とAIが共生する国際社会システムの実現

AIC Member

企業企画部リーダー

田中 励雄 さん

理工学部情報工学科4年

企業企画部リーダー 田中励雄

理工学部情報工学科4年

企業企画部は、AICの協賛企業様との共催イベントの企画、AIC全体の成長戦略や新規事業の考案、イベントや活動の広報・PR活動を行う組織です。

自己紹介

慶應AIC企業企画/広報リーダー、株式会社トライビジョンズCEO。
学部1年次からAI分野の研究を開始し、学部2年次には米国GeorgiaTechでAIパワードスーツ研究に従事。帰国後、楽天グループや慶應義塾大学にて様々なAIプロジェクトマネジメントを経験し、2025年に株式会社トライビジョンズを創業。ソフトバンクアカデミア16期。慶應義塾大学理工学部藤原賞。

AICではどのような活動をしていますか?

私は、企業企画部リーダーとして、協賛企業様との様々なイベントの企画・運営、AIC全体の戦略策定などに携わっています。具体的には、AIC協賛企業様との共同イベントであるAICチャレンジやキャリアラボ、慶應義塾大学卒または在学中の起業家をお招きした挑戦する仲間とつながる慶應生交流会など、様々なイベントの企画・運営・広報活動を行っております。また、AICに参画する法人企業・慶應生の満足度を向上させることを目的としたAICの成長戦略を日々試行錯誤しています。社会で活躍するAI・IT人材の輩出をさらに支援するため、AICの認知や規模を拡大するための施策を検討しています。

AIC以外での活動を教えてください!

2025年に株式会社トライビジョンズを創業し、AIプロダクトの開発・営業を行っております。株式会社トライビジョンズは、弁護士や公認会計士などの7士業や金融機関、自治体や企業の法務部に向けたAIプロダクトの開発を行う、AIリーガルテック企業です。弁護士事務所や上場企業などの様々な企業の課題に対して、クライアントのニーズに寄り添ったAIカスタムソリューションを提供しています。また、理工学部情報工学科五十川研究室にて、機械学習を活用したコンピュータビジョンの研究をしています。

AICの魅力について教えてください!

AICには2023年度から参画しており、今年で3年目になります。当時の企業企画部は、修士課程の学生の割合が高く、18歳の私には学びの毎日でした。学生と協賛企業の満足度を両方向上させるためのイベント企画を進める中で、修士の学生にビジネスマナーや先輩やメンバーへの仕事の頼み方などの「基本的な仕事のやり方」を叩き込んでいただきました。学部2年次に企業企画部の先輩方に出会っていなかったら、私がAIを基軸としたプロジェクトをリードする経験や、AIスタートアップ企業を創業することはありませんでした。このような背景で、AICでの活動や先輩との出会いは、私にとって「AIを社会応用するためのすべての活動の原点」だと考えています。AICで体感した「後継育成の伝統」と「半学半教の精神」を後輩に引き継いでいくことを通して、AICのさらなる発展に貢献できる人材に成長してまいります。

将来のビジョンについて教えてください!

私の志は、「人間と人工知能が共生する国際社会システムの実現に貢献する」ことです。

この志を決めるにあたって、2つの大きな原体験がありました。

1つ目は、幼少期を過ごした上海でのAI技術の活用です。

私は、小学校2年生から中学3年生まで上海日本人学校に通い、中国社会の急速な変化を体感しました。特に印象的だったのは、町中に設置された監視カメラの存在で、交通安全や犯罪抑止などの効果があった一方、AIによる顔認識技術で個人情報が公開されるなど、プライバシーへの懸念もありました。こうした経験から、AIの利点と課題の両面を実感しました。

2つ目は、高校3年生のときの核問題探求活動です。

私は、高校の探究プログラムをきっかけに外務省「ユース非核特使」の委嘱を受け、1年間核兵器問題を探究しました。ユース非核特使として、アメリカやロシアの高校生と議論をしたり、核問題の専門家や被爆者の方々にヒアリングしてきました。核技術はもちろん、原子力発電への転用などの平和利用も進んでいます。私は、核問題探究を通して、技術を活用する人間次第で、技術が人間の生存を脅かしうることを学びました。

このように、上海で体感したAI技術の社会応用と、ユース非核特使としての核問題の探究を通して、「技術の負の側面を最小化し、正の側面を最大化すること」に挑戦したいと思うようになりました。そのため、核問題の専門家になるため、大学ではさらに核問題や安全保障を探求したいと考える時期もありました。

しかし、私は、社会に大きなプラスインパクトを与え始めていた「AI技術」が「核技術」に代わって人間に大きなマイナスインパクトを与えうる技術なのではないかと思うようになりました。このような背景で、科学哲学を持ったAI研究者・AI起業家として、「何のため」に技術を使うのかを考え、AI技術が人間の安全を脅かすことのない「人間と人工知能が共生する社会の実現」に貢献したいと思い至りました。

これからも引き続き、起業家兼研究者として、AI技術の最先端を探求しながら社会応用する中で人々の生活をより豊かにしつつ、ポジティブな側面とネガティブな側面を最前線で感じる中で、志の実現の向けて自分に何ができるのかを模索ていきたいと考えています。

自己紹介:https://note.com/leotanaka_ai/n/n8cc3931a0136

会社HP:https://tlaivisions.com/

X:https://x.com/Leo_lixiong

連絡先:leo.tanaka@tlaivisions.com

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