活動報告

イベント

AIC主催イベント第4回~第8回「AICキャリアラボ」を開催しました

2025.12.08  written by AIC企業企画

2025年10月9日から12月8日にかけて、慶應AICは「AICキャリアラボ」第4回~第8回を開催いたしました。

本イベントは、企業の現場で活躍されている社員の方々をお迎えし、AIビジネスに興味を持つ学生を対象に、AIで広がるキャリアを学ぶ場を提供するものです。

学生・参加企業様より好評を博し、当初予定していた全7回に加えて「第8回 外資系IT業界」を開催し、2025年度は全8回に渡り開催しました。

各回ではAIC教授陣によるイントロダクション、企業のご担当者様による企業紹介セッション、学生が企業様に質問することができる座談会が行われ、学生が主体的にキャリアについて考える機会を提供しました。

第4回 メディア業界 10月9日(木)開催

第4回では、4社のご担当者様から、各社の特徴や取り組み、メディア業界で歩むことができるキャリアの魅力についてお話しいただきました。

株式会社博報堂

「アイデアで生活者の心を動かす」ことを軸に、CMにとどまらず、商品開発やコンサルティング、顧客データ分析まで一気通貫で行っておられます。また、クライアントと川上から伴走し、個性を尊重しチームで共創するカルチャーについてご紹介いただきました。業務の中で、AIは効率化のための道具ではなく、人と共に問いを立て、コピーづくりなどの発想を支えるパートナーと位置づけられているというお話が印象的でした。

株式会社TBSテレビ

「VISION2030」を基に事業構造の転換が進められており、AIは制作現場の約9割でリサーチや台本作成などの補助として活用されています。独自の誤字データベースと連携した文章チェックAI「TBS LUPE」や動画メタデータ生成など、放送事業にとどまらずテクノロジー開発や新規事業にもAIを活用されており、制作効率と品質の向上を実現している点を学びました。

日本放送協会(NHK)

NHK放送技術研究所では、白黒映像のカラー化や文字認識、独自の大規模言語モデル開発など、AIを「使う」だけでなく「作る」立場から、バイアスの低減に配慮した次世代のメディア技術の研究が進められていると伺いました。

株式会社電通

AI戦略「AI For Growth」のもと、マーケティングの全領域をAIネイティブ化し、アイデアとAIを掛け合わせて新たな価値創出を目指す試みが紹介されました。データとテクノロジーを活用して企業と生活者を最適なコミュニケーションでつなぎ、複雑化する社会やクライアントの課題解決に伴走するパートナーとしての役割に参加者の興味が集まりました。

座談会では、各企業の担当者様の仕事に対する情熱に触発される学生も多く、終始活発な意見交換が行われ、活気ある交流の場となりました。

第5回 商社業界 10月21日(火)開催

第5回では、3社のご担当者様から、各社の特徴や取り組み、ITと商社の強みを掛け合わせたキャリアの魅力についてお話しいただきました。

株式会社Too

画材会社として創業後、時代のデジタル化に対応してIT・クリエイティブツールを扱うBtoB商社へと事業を転換し、国内唯一の「Apple Premium Business Partner」としての高度な導入支援を強みとする点が紹介されました。また、若手のうちからプロジェクトリーダーを任される裁量ある環境に加え、手厚い育成体制が整っていることも説明され、学生にとって具体的な成長イメージを描ける機会となりました。

株式会社Insight Edge

住友商事株式会社のDXの中核を担う組織として、全案件を内製で担い、現場に近いスペシャリストが培った技術知見を横断的に展開している点が紹介されました。技術の力で社会や事業をRedesignするという考え方や、多様なバックグラウンドの人材が協働する姿に触れ、エンジニアリングを軸に大企業の変革に関わる業務の面白さが印象的でした。

丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社

丸紅グループのデジタル領域を担う企業として、SIer、NIer、技術商社、iDCサービスといった複数の機能を併せ持つ点が紹介されました。IT業界の幅広さや、自身の「好き・得意」を軸に企業を選ぶ重要性に触れ、学生は多様な技術領域の中で自分に合ったキャリアを考える視点を得ました。

座談会では、社名からはイメージできていなかった事業領域に触れることができ、また、社員の方々の落ち着いた姿勢と温かい対応が印象的でした。商社業界におけるITを軸としたキャリアについて、意見交換できる貴重な場となりました。

第6回 IT業界 11月10日(月)開催

第6回では、2社のご担当者様から、各社の特徴や取り組み、AIやIT知識を活かしたキャリアの魅力についてお話しいただきました。

日本電気株式会社(NEC)

社会価値創造型企業として、生成AIや生体認証、サイバーセキュリティに加え、海底ケーブルや航空宇宙分野など幅広い社会インフラを支える事業が紹介されました。自社を「ゼロ番目のクライアント」として最先端技術を社内で実践する姿勢に、参加者の興味が集まりました。

株式会社Ridge-i

20以上のAI技術を組み合わせ、人工衛星データと生成AIを活用した解析をはじめ、市場にまだないカスタムAIの開発についてご紹介されました。AIプロジェクトの成功率を高めるための実践的な開発プロセスや複数チームによる連携体制に触れ、AIを社会実装する仕事の具体例を学ぶ機会となりました。

質疑応答では、戦略コンサルとの違いや、IT・AI分野における今後の成長領域、実社会への応用に向けた姿勢などについて学生から活発な質問が寄せられました。AIを取り巻く競争環境や、実装段階で求められる考え方を具体的に理解する貴重な機会となりました。

第7回 ヘルスケア・メーカー業界 11月28日(金)開催

第7回では4社のご担当者様から、各社の特徴や取り組み、ヘルスケア・メーカー業界での職種やキャリアの魅力についてお話しいただきました。

大塚ホールディングス株式会社・大塚製薬株式会社

「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」という理念のもと、長期間を要する創薬に対し、デジタル技術を活用しながら挑戦を続けている点が説明されました。創薬の難しさ、その先にある「命と希望をつなぐ仕事」の意義に触れ、グローバルな視点で社会に貢献する製薬業界のキャリアの魅力を学ぶ機会となりました。

オムロン株式会社

制御機器やヘルスケアをはじめとする幅広い事業を通じて、産業現場や医療分野に特化したAI開発と、業務効率化のためのAI活用が同時に進行しているとの説明がありました。「機械にできることは機械に任せ、人はより創造的な仕事をする」という考え方、新しいものを積極的に取り入れる社風が印象に残りました。

パナソニック コネクト株式会社

家電メーカーの枠を超え、サプライチェーンや公共分野を中心に、ソフトウェア・ITサービスとハードウェアを組み合わせた企業向けソリューションを展開していることが紹介されました。顔認証システムや空港の出国ゲートでの実例に触れ、学生視点では見えづらいBtoB事業での技術活用について学びました。

株式会社資生堂

創業以来「世の中を良くしたい」という思いを軸に、時代の変化に合わせて新たな価値を生み出し続け、世界120の国と地域で事業が展開されていることが紹介されました。パーソナルな美容体験の提供、ビューティーイノベーションを通じて社会に価値を届ける姿勢について貴重なお話を伺うことができました。

座談会では、技術職や営業職などの社員の方々が、学生の質問に率直に答えてくださったことで、参加企業の意外な一面やユニークな社風を理解できたこと、それにより興味が広がり、就職活動に対する不安が和らいだという声が多く寄せられました。

第8回 外資系IT業界 12月8日(月)開催

第8回では4社のご担当者様から、各社の特徴や取り組み、外資系企業での職種やキャリアの魅力についてお話しいただきました。

アマゾンウェブサービスジャパン合同会社

お客様起点を重視する「カスタマーオブセッション」を軸としたカルチャーと、技術支援にとどまらず戦略策定まで含めて顧客の変革に伴走する取り組みが紹介されました。失敗も学びに変える姿勢に参加者の関心を集めました。

日本マイクロソフト株式会社

AIを中核に据えた事業と、学び続けるカルチャー、「One Microsoft」という価値観について説明されました。最先端だからこそ働き方や役割が柔軟に変化する環境に、グローバルIT企業で活躍するための視座を得る機会となりました。

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

Googleの技術基盤とGeminiなどの生成AIを活用し、企業の業務変革や新規ビジネス創出が支援されていることを紹介されました。多様なバックグラウンドを持つ社員が、それぞれの専門性を活かしながら協働する点が印象的でした。

株式会社セールスフォース・ジャパン

BtoB向けのマーケティングやAIエージェント展開についてや、ボランティア団体への寄付を行う社会貢献についてご説明いただき、テクノロジーによる事業成長と社会的価値の両立を実現する企業の在り方を学ぶ機会となりました。

座談会では、学生は各社の社風を体感しながら社員の方々との対話を楽しみ、企業ごとの考え方や働き方の違いが分かりやすかったという声が多く寄せられました。

総括

全8回にわたる2025年度のAICキャリアラボは、多くの企業の皆様のご協力を賜り、全日程を無事に終えることができました。今後もAICでは、学生が社会と出会い、自らの将来を主体的に考えるきっかけとなる機会を継続的に創出してまいります。ご登壇・ご協力いただいた企業の皆様に、心より御礼申し上げます。

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