活動報告
イベント
2025.07.29 written by AIC企業企画
2025年7月11日、慶應義塾大学の学生と起業家の交流の場として、「挑戦する仲間とつながる慶應生交流会」を開催しました。今回は、ベンチャー三田会とコラボを行い、豪華なゲストをお招きして、起業のきっかけや現在のビジネス、今後の展望についてお話を伺いました。起業家や将来起業を志す学生同士の交流を通じて、起業やキャリア形成について考えるきっかけを提供しました。
本イベントには現役起業家4名にご登壇いただき、30名強の学生との活発なディスカッション、交流会が行われました。
ベンチャー三田会事務局長 岡田隆太郎様
株式会社ヒュープロ 山本玲奈様
株式会社Kiei CEO 佐久間耀大様
株式会社eMoBi COO 後藤詩門様
ご登壇いただき、ありがとうございました。
本セッションでは、登壇いただいた4名の起業家それぞれから、創業に至るまでの背景や原体験、現在の事業へのこだわり、そして今後の展望について語っていただきました。
参加学生にとって特に印象深かったのは、学生時代に起業を志すに至ったきっかけや決断の裏側にある葛藤、また創業当初に直面した厳しい現実と、それをどう乗り越えてきたのかという等身大のエピソードでした。
さらに、ベンチャー経営に必要な思考法やスキルセット、急成長する組織の中でのチームマネジメントや人間関係の変化、仲間との信頼構築の工夫など、成功の裏側にあるリアルな課題にも触れていただきました。「起業とは自由であると同時に、覚悟が求められるもの」、「事業を通じて社会にどんな変化をもたらしたいのかという”芯”をもつことが大切」といったメッセージに、多くの学生が刺激を受けた様子でした。
熱心に起業家の話に耳を傾ける学生たち
続くパネルディスカッションでは、学生からの質問を起点に、登壇者と参加者の間で活発な意見交換が行われました。
最初の話題となったのは、起業という選択の背景にある家族や環境の影響についてです。登壇者の多くが、学生時代の体験や家族の職業観が、自身の価値観や進路に大きな影響を与えたことを明かしました。参加者へのメッセージとして、「外の世界に出て多様な人や価値観に触れること」や「その時にしかできないことに夢中になることが大切」といった、実体験に基づいたアドバイスが寄せられました。
また、社会課題に向き合う非営利型の活動を行いたいというビジョンをもつ学生に対して、「大きな理想を描きつつも、まずは解析度の高い具体的な課題設定から始めることが重要」との意見が印象的でした。
ディスカッションの最後には、起業初期におけるチーム作りの難しさにも話が及び、「ビジョンの共有」や「日々の積み重ねによる信頼の構築」が、仲間との関係性を築く上で欠かせないポイントであると、登壇者たちは自身の経験をもとに語っていました。
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッション終了後は、登壇者と学生が自由に語り合う交流タイムを設けました。参加者は起業家に直接質問したり、自身のアイデアをぶつけたりと、和やかでありながらも刺激的な時間が流れました。参加者同士でも意気投合し、新たなネットワークが生まれていたことが印象的でした。
起業家と参加学生の集合写真
イベント後に実施したアンケートでは、満足度90%という高い評価をいただきました。参加学生からは、起業家との交流を通じて得られた学びや気づきについて、多くの前向きな声が寄せられました。
「普段聞くことのできないリアルな話を聞けた」「起業家の方々に直接質問でき、自分の考えを深める機会となった」といった感想が多く、登壇者との対話が参加者の視野を広げる貴重な体験となったことがうかがえます。
また、「貴重なお話を聞けただけでなく、同じ関心をもつ学生ともつながることができた」「色んな方と話せて刺激になった」など、交流会の時間も好評を得ました。
一方で、「パネルディスカッションの時間をもっと長くとり、登壇者同士の意見や議論をさらに深く聞きたかった」との要望もあり、今後のプログラム設計に向けた貴重なフィードバックとなりました。
今回の交流会では、起業を志す学生にとってだけでなく、将来のキャリア形成に悩む学生にとっても、多くの学びと出会いがあった場所となりました。
「挑戦する仲間とつながる慶應生交流会」は第3回も開催予定です(開催時期未定)。今後も本イベントを通して、起業に関心をもつ学生と起業家をつなぐ場を提供してまいります。
企業企画チーム:守田 りく、田中 励雄