SQLを用いたデータ分析入門

1）講習会概要

年々、様々なデータが蓄積され、近年よく耳にするビックデータ。このビックデータは様々な研究期間、企業によって研究、事業に活用するために整形・格納するデータ基盤の構築が重要となります。このデータ基盤の構築を行う知識・スキルはデータエンジニアとしての職種が存在するようにさまざまな分野で重要視されており、学生が学ぶべき知識の一つであるといえます。本講義では、五回に分けてSQLを用いてデータ活用の一連の流れを、ハンズオンを通じて学習を行い、将来データ活用を推進するための基礎を習得すると共に、データ活用の有用性について学んでいきます。

2）各回の実施内容

基本的に毎回、グループで分かれて話をする機会を設けます。

第１回　SQL 実践入門 1　10/12

授業の前半では、そもそもデータ活用とは？というところからはじめ、データのハンドリングや分析基盤の構築といった作業について軽く解説します。それに加えて、私たちが今後の授業で扱う、SQLとは何かを説明します。その後、SQLの基本形である、SELECT, FROM、 WHEREを学び、練習をしてもらいます。

第２回　SQL 実践入門 2　10/19

第一回演習の復習を行いながら、第一回に引き続きデータ活用について学んでゆきます。その後Excelにおいても用いられ、SQL等どのような形でもよく用いられる集計関数をSQLで用いる方法を学びます。そして、グループ化を行うGROUP BY、ソートのためのORDER BYなど集計関数を用いるために必須の知識を学び、演習を行います。

第３回　SQL 実践入門 3　10/26

世の中のデータは単一のテーブルだけでは成立しません。第三回の授業では第一回、第二回を合わせた復習した後、新しくデータとデータを結合し、多数のテーブルを同時に利用することができるJoin、多数のテーブルを用いる際にデータを見やすくし、抽出を簡略化するためのView、 またLimit、 Havingなど特別なシチュエーションで用いるSQLの扱い方を学び、演習を実施します。

第４回　データ活用実践初級編 データ基盤の構築　11/2

第1回講義にて説明をしたデータ活用の流れのうち、分析を行うためのデータ基盤の整備を、サンプルデータを用いて実践します。講義内では第一回〜第三回までに学習したSQLを用いてデータ基盤を構築する流れを実践する他、配布するPythonを同時に用いてサンプルコードを実行・解説しながらハンズオンを行います。

第５回　データ活用実践初級編 データの可視化と活用　11/9

第4回講義にて作成したデータ基盤をもとにデータの可視化や活用方法について実践します。データの可視化までのフローを体験し、第一回〜第三回に学んだSQLをフル活用し、SQLを用いたデータの可視化を実践します。